2014.03.20 Thursday
これが北海道のブルックトラウト
レインボー・トラウト、日本語では虹鱒(にじます)。もともとは外来魚でありながら、日本語もあり、漢字でも表現されていることでもわかる通り、ずいぶんと古くから日本で生息しています。北海道では自然で産卵し、世代交代もしていますので、ネイティブではありませんが、野生のニジマスは生息しています。
レインボー・フィッシングが楽しめる釣り場には、幾つかの条件があることでしょう。定期的に放流活動がなされている場所。有名河川の多くは、放流されて成り立っている釣り場です。安定的に魚の数が保たれ、いつでも釣りが楽しめるありがたい場所ではあります。しかし、本当にそれでいいのでしょうか? 放流魚が時を経て野生化したレインボーで満足できるのでしょうか?
姿かたちではなく、単なる大きさで満足できるのでしたら、これ以上は、読む必要ありません。
私たちは、いえ、少なくとも私は、もっと欲張りです。放流したレインボーが時を経て野生化したものでは不満なのです。きびしい環境を乗り越え、自然繁殖し、何世代にもわたって世代交代した、本物の野生魚が釣りたいのです。そのためには、自然繁殖できる河川がいくつも、いくつも必要です。しかし、レインボーが自然繁殖できる河川は、北海道でさえ、ほんの数えるほどしかない現状では、なげくほかありません。
いま、現実の問題として、魚にとって必要な自然とは何でしょうか。みんなで考えてみてほしいものです。